引抜試験実施状況

2011.05.27

現況説明

477号バイパス道路のアンダーパス付近の地盤面より低い所に、U型擁壁を築きその中を4車線道路通す計画で舗装工事中に異変が起こり、このU型擁壁を持ち上げる水の楊圧力によりまるで船のようにU型擁壁が浮いている状態なのです。今回施工距離は、90mの長さのこの船(U型擁壁)をアンカーで引き留める工事を行います。

問題点・アンカーを行う場所の定着層(底のアンカーをひきとめる固い地層)が、N値50以上の固結シルトであるのでアンカーに引張力を与えたときに抜けないか?

・削孔部が常時地下水位より4m下の箇所なので被圧水下のアンカー削孔の水対策の効果は?

・引抜試験実施による各止水パッカーの効果は?

本施工前に試験施工を行い、想定できない問題の発生を未然に防ぐ。

アンカー引抜試験実施状況

品質保証試験(多サイクル確認試験)を実施しました。本施工は、PC受圧版を均一に3本同時に緊張力を加えるため精度を要求される。今回の施工では、アンカー協会推薦の緊張管理システム(リコスシステム;日特建設考案)を採用し品質管理の向上と工程短縮により行います。

引抜試験は5月20日に行い、アンカー体には異常なく設計どうりの効果が得られると判断し、材料を発注しました。本施工は、6月2週目から開始予定。