川上川右岸斜面対策工事

工事名 川上川右岸斜面対策工事
工事場所 三重県伊賀市阿保地内 他
発注者 独立行政法人 水資源機構 関西・吉野川支社 川上ダム建設所
施工期間 2019年3月15日~2020年1月18日
工事概要 施工延長L=32.0m 掘削工 323㎡ (セーフティークライマー工法) 法枠工 323㎡ 鉄筋挿入工 67本 布製型枠工 2070㎡ 落石防止網工20m モノレール仮設 138m

本工事は、川上ダム事業用地内で発生した斜面崩壊箇所の対策工事を行うものであった。斜面の除根や仮設モルタル吹付の撤去、上段法面掘削が進む中で、設計当時からいくつかの状況変化が発生したため、多岐にわたり現地踏査を行った。

上段法面では、ミニユンボでは撤去できない岩盤が出現し、静的破砕材を用いて撤去することとなった。また、当初設計では法面整形はユンボで容易に成型でき、凹凸も10㎝程度以下と想定されていた。法面整形を行い始めたところ、非常に硬い岩盤が広範囲にわたり存在し、亀裂方向も法面に対し45度の角度が顕著に確認された。このような状況では、面で抑える独立受圧板の設置は困難であると考え、法枠構造での修正設計を実施施工した。それから、対策工の範囲についても、除根及び仮設モルタル吹付撤去の期間中の降雨で、下段法面右側で小崩壊がたびたび発生。緩み領域が残っている可能性が高まったことから、斜面中央部から№0の範囲を対策工の対象に加えた。   

 さまざまな問題点があったが、各工種において専門分野の業者に協力していただき、最終工程まで無災害で完成することができた。

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