平成28年度 名阪国道久我地区IC改良工事

工事名 平成28年度 名阪国道久我地区IC改良工事
工事場所 三重県亀山市関町久我 地内
発注者 国土交通省 中部地方整備局 北勢国道事務所
施工期間 2017年 1月13日~2018年11月30日
工事概要 道路土工 1式(掘削6,500m3) 橋脚工 1式(2基) 法面工 1式  舗装工 1式  防護柵工 1式  排水構造物工 1式  道路付属施設工 1式  橋梁付属施設工 1式 押え盛土工 1式  構造物取壊し工 1式  仮設工 1式   

本工事は、インターチェンジが道路構造令を満足しない構造であることにより、インターチェンジの分合流部で事故が発生する要因となっている。このような状況を改善する必要から改良工事を行った。

当工事は名阪国道の起点から6.1kmの地点にある、久我IC上り線のOFFランプの拡幅工事、久我IC下り線のONランプ越川大橋のP1、P2の拡幅工事である。安全管理では、上り線のOFFランプ拡幅工事の仮設防護柵の設置、撤去時の夜間本線走行車線の規制時が、一般車両を巻き込んだ事故発生の危険性が高く非常に苦労した点である。作業の数ヶ月前から関係機関や施工業者などの打ち合わせや事故防止対策として作業手順の確認、災害のリスク軽減に協議を重ねた。

品質管理では、越川大橋P1、P2既設橋脚の拡幅にあたり、コンクリートを打設するにあたっては、温度応力によるひび割れに留意する必要があり、ひび割れの発生は、鉄筋の腐食を進行させ耐久性の低下の一因となるため、ひび割れを制御することは品質確保の上で重要な課題のひとつである。

本工事においても、橋脚のフーチング部および柱部等がマスコンクリートであり急激な温度変化によるひび割れが懸念されたため、施工に先立ち温度応力解析による温度ひび割れ予測を行った。結果をもとに、打設時期、温度を考慮した養生によるひび割れ制御対策を実施した。                                                             

 当工事は、工期延長に伴い長期間にわたる安全管理はもとより、日々の各作業工程の管理において大きな遅延もなく、契約図書に基づき、出来形、品質、各種資料を検査した結果、満足する工作物を引き渡しできたと感じている。

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